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東証REIT指数は、2007年5月の2600ポイント台をピークに下降。08年9月のリーマン・ショックが追い討ちをかけ、同10月28日には最安値の704.46ポイントまで下落した。金融危機の影響で、REITの運営企業の資金繰りが悪化し、ニューシティ・レジデンシャル投資法人が上場するREITとしては初めて破たん。REIT投資は敬遠された。
その後、政府が09年秋をめどに官民ファンドの設立を打ち出すなどして、REITの資金繰り支援に乗り出すことで好感され、「持ち直し」のきっかけが見えたように思われる。
5月には、大和証券グループ本社がREITの資産運用会社のDAオフィス投資法人を買収すると発表。証券会社がREITを傘下に置くのは初めてで、投資商品としてのREIT重視の姿勢から、DAオフィスの投資口価格も上昇基調にある。
5月は銀行や生保などの金融機関は売り越したが、個人や外国人の投資家が買いに回った格好で取引が推移。「活況」というにはほど遠いが、東証は「買い注文が増えて、人気が戻ってきているという感触はあります」と話している。